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歴史から読み解く「人事の世界」第5回<鎌倉殿の13人>

読了目安:7分

「鎌倉殿の13人」に学ぶ人事のリアル。崩壊した合議制と御恩の真実

終身雇用の形骸化やジョブ型雇用の進展、さらにはカリスマ創業者の事業承継や経営チームの再構築など、現代の企業は組織と個人の「契約関係」や「ガバナンス」をめぐる大きな転換期を迎えている。しかし、人間と組織が直面する課題の本質は、800年前の鎌倉時代も現代も驚くほど変わらないはずだ。

シリーズ企画「歴史から読み解く人事の世界」。今回は、中世政治史の第一人者である藤田医科大学特命教授で同大学リベラルアーツセンター長の本郷和人氏にインタビュー。鎌倉時代の「御恩と奉公」のリアルな実態、源頼朝の死後に生まれた「13人の合議制」の真実から、現代の人事や組織デザインに通じる本質的なヒントを解き明かす。(文・佐々木広人、写真・STUDIO ZEFF 加藤大樹)

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武士が求めた「御恩」:「本領安堵」という明確な対価関係

歴史の教科書でもおなじみの「御恩と奉公」。武士が主君への忠誠を尽くし、主君がそれに報いるという美談として語られがちだが、本郷教授は「誰かの発明でもコペルニクス的転換でもなく、人間社会に極めて自然発生的に生まれた対価関係(ギブ&テイク)に過ぎない」と断言する。

「誰かのために働く(サービス)を提供したら、それを受け取った側が何らかの報酬

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本郷和人

藤田医科大学 特命教授・同大学リベラルアーツセンター長

文学博士。東京大学史料編纂所教授として長年、『大日本史料』の編纂に携わる。テレビ出演も多数。主な著書に『日本史のツボ』『北条氏の時代』、シリーズ累計100万部を突破した『東大教授がおしえる やばい日本史』(ダイヤモンド社)の監修を務める。近著に、鎌倉〜戦国期の戦いのリアルをお金や兵站の視点から紐解いた『軍事の日本史【新装版】』(朝日新聞出版)がある。

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