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歴史から読み解く「人事の世界」第3回<豊臣兄弟>

読了目安:6分

 「豊臣兄弟」はなぜ勝者になり得たのか

現代の企業を悩ませる「右腕・COO人材の不在」や「現場と経営層の間の情報不全」という課題。実は約450年前の戦国時代、天下統一を果たした豊臣政権の急速な成長と組織的安定を陰で支えたのも、豊臣秀長という類稀な「No.2」の存在があった。

第3回では、NHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」の時代考証を務める駿河台大学の黒田基樹教授が、史実に基づく「秀吉・秀長ユニット」の実態と、現代のスタートアップ・ベンチャー経営にも通じる組織マネジメントの構造を解き明かす。(文・佐々木広人、写真・STUDIO ZEFF 加藤大樹)

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出典:絹本著色 豊臣秀長像(奈良・春岳院所蔵 / Wikimedia Commons / パブリックドメイン)

現代のビジネス界では、豊臣秀吉の天下統一は「人たらしの天才による人心掌握」として語られ、弟の秀長についても「温和な性格で兄の暴走を抑えた補佐役」といった通俗的なストーリーで語られがちである。

しかし、NHK大河ドラマの時代考証を務める黒田基樹教授は、こうした従来の見方を一蹴する。

「実は、豊臣秀長という人物の具体像がわかってきたのは、今回の時代考証に当たって本格的な調査を進めたからです。

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WRITTEN BY

黒田基樹

駿河台大学 法学部教授

専門は日本中世史、とりわけ戦国時代の関東地方史と後北条氏・武田氏研究。NHK大河ドラマ『真田丸』(2016年)、『豊臣兄弟!』(2026年)で時代考証を担当。『戦国北条五代』『国衆 戦国時代のもう一つの主役』など著書多数。近著に、秀吉の政治的・軍事的実像を約560通の一次史料から描いた本格的評伝『信長時代の羽柴秀吉』(角川選書)がある。

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