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世界中から人材を集めるメルカリの「言語戦略」

読了目安:9分

ビジネスパーソンから注目を集める「言語化」。しかし、転職が当たり前となり、国籍や文化が交差する組織では、個人のスキルだけでは意思疎通は成立しない。もはや「言語」は経営課題なのだ。この難題に、約55カ国から人材が集まるメルカリはどう向き合っているのか。多様なメンバーが力を発揮するための「言語戦略」に迫った。


─メルカリでの親松さんの役割について教えてください。

親松:私は、社内の言語教育を担う「LanguageEducationTeam」の立ち上げ時に、日本語教師として入社しました。社員が最大限の力を発揮し組織の中で活躍できるよう「言語」という観点からサポートすることをミッションに、教育プログラムの企画から設計、レッスン内容の作成、そして講師としてレッスンを実施するところまで一貫して担っていました。現在では講師として直接レッスンを行うことはしていませんが、日本語だけでなく英語についてもプログラムの設計を行っています。そして「やさしいコミュニケーション」というトレーニングのプログラムマネジメントも担当しています。

──2018年に入社された当時も、すでに外国籍の社員は多かったのでしょうか?

親松:はい、多国籍化はかなり進んでいました。ただ、日本語・英語ともに、教育プログラムの目的や成功の定義が正しく設計されないまま、レッスンだけが提供されている状態でした。そのため、現場のニーズに十分応えられていませんでした。レッスンで難しい単語や文法を勉強しても、自席に戻った時に隣の人へ声をかけることができない、という状況が起きていたんです。

そこでまず、「言語教育を通じて社員にどうなってほしいのか」を明確にするところから議論をスタートしました。その結果、一人ひとりが言語にかかわらず、仕事で最大限のパフォーマンスを発揮できる状態をゴールとし、具体的にはビジネスにおける業務遂行のためには、CEFR(※1)のB2レベルが適切であるという結論に至りました。ポイントは、B2レベルの口頭運用能力を重視したことです。言語知識の量を増やしテストで高得点を取得することを目指すのではなく、「言語を使って何ができるか」、つまりビジネスの場でコミュニケーションが取れるようになることをゴールにしました。例えば、「同僚に仕事の依頼をすることができる」といった実際の行動目標を設定し、目標達成に必要な言葉を学ぶといった、プロ

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WRITTEN BY

親松 雅代

株式会社メルカリOrganization&TalentDevelopment/LanguageEducationTeam所属

資系国際物流会社を経て、2013年に日本語教育の道へ。2018年メルカリ入社、日本語プログラムとスピーキングテストの設計・開発・運用に従事。現在は従業員向けの英語教育、日本語教育、「やさしいコミュニケーション」トレーニングのプログラムマネジメントに加え、タレントマネジメント施策の一環としてリーダーシップ開発を担当している。

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この記事で紹介した本

組織文化をつくる言語戦略 世界中から人材を集めるメルカリはどのように組織を機能させているのか

著者:親松雅代 出版社:三修社
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